今回、ご紹介する本はこちら、日本一簡単な『投資』と『お金』の本を紹介していきます。
今回は、投資をする前に大事な心構えや、軸について書かれていることをまとめます。
著書の中桐さんは、2007年に長期投資でグローバルに投資をしましょうという内容の本を出しました。
読んだ読者から、参考になった、長期投資を始めますという連絡を受けました。
その後、世界でリーマンショックやチャイナショックなどがありましたが、積み立てでグローバルに運用をしていたら、元本の2倍になっています。
しかし、読者からお礼の手紙が届かないので、不思議に思い、証券マンに話を聞くと長期投資をした人の運用実績は2−4年ほどとのことです。
10−20年運用すれば、利益が出ると思い投資を始めるのに、途中で辞めてしまう人が多いようです。
なぜ、投資を始めても途中で辞めてしまうのか。
それは、長期投資の理解と軸がないからです。
日々、ニュースなどではネガティブな情報が流れています。
その情報で株価などが下がるとすぐに投資を辞めます。
ぜひ、情報に流されない軸を作ることを意識してください。
なぜ日本人は投資をやらないのか。
日本人が投資をやらないのは、周りに投資で豊かになっている人や、投資に対してネガティブなニュースが多いことにあります。
日本人の多くの人は、投資とギャンブルが一緒になっていて資産の10%も投資には回しません。
しかし、アメリカやドイツなどの人は使っていないお金は、運用に回しています。
ここ30年の日経平均株価は、半分になっていますが、アメリカや、ドイツでは、30年で10倍にもなっています。
日本だけですと、確かに株価は下がっていますが、世界を見れば、ずっと上がり続けています。
アメリカやドイツの人は、長期的には、伸びると知っているようです。
このようなデータがあっても日本人には投資をする人が少ないです。
それは、なぜかというと、汗水垂らして稼ぐお金は綺麗で、投資などで得たお金はあぶく銭という考えがあります。
これも、投資とギャンブルが混同している考え方です。
また、貯金をするのが大事という教えを受けてきた人も多いのではないでしょうか??
このような、投資で稼いでいる人が少ないことや、投資とギャンブルが混同していることなどが、日本人は投資をやらない理由です。
ギャンブルと投資の違い
ギャンブルは、誰かが得をして誰かが損をするゼロサムゲームです。
例えば、FXなどでは、誰かの利益は誰かの損失です。
宝くじや、競馬などは胴元の取り分があり、残った分を全員で分ける娯楽です。
投資は、企業などに投資をした場合、そのお金が企業の運営に使われます。
運営をして、利益を上げれば利益に応じて配当をもらったり、株価が上がったりします。
結果、誰も損をしない、みんなが得をするビジネスモデルです。
とはいえ、ビジネスだから、絶対成功するということもないです。
しかし、利益を出そうと競合他社と切磋琢磨しあうことで、より良い社会になっていきます。
つまり、投資とは資本主義社会を豊かにさせる活動です。
この企業が成長したら、いいなと思い投資して得たお金。
その企業が社会に大きな貢献や、経済効果などをもたらして得た投資のお金があぶく銭でしょうか?
こうやって、投資とギャンブルをしっかりと比べてみたら違いがわかってもらえたのではないでしょうか。
『怖い』はどこから生まれるのか
投資をするのは、怖い、リスクであるという人がいます。
また、面白いのは、長期投資をしていれば良いと学んだ人すら、10−20年と我慢ができないようです。
それは、なぜか大きな変化に耐えれないからです。
例えば、アメリカのS&P500という、アメリカ上場企業のトップ500社の平均を出した株は、10年間で平均年利7%という成果を出しています。
長期的に考えれば、株価は上がっていくことを理解した人ですら、途中で怖いと思ってしまい辞めてしまいます。
なぜ、怖いと思ってしまうのか?
それは、飛行機に乗っている時と似ています。
飛行機に乗っている時、急に大きな揺れがしたら、落ちるのではないかと思ったことあるのではないでしょうか?
ただ、機長やキャビンアテンダントの人たちは、落ちないことを知っています。
急な揺れくらいでは、大丈夫とわかっているからです。
投資も同じで、急に値段が暴落しても慌てずにしっかりと対処をするれば数年すればしっかりと利益がでます。
しかし、この暴落の時に人は投資を辞めてしまいます。
なぜ、利益が出ると知っていても辞めてしまうのか。
それは、人が利益より損失の方が2.5倍大きく感じるようにできているからです。
じゃんけんで勝ったら1万円を貰えるけど、負けたら、1万円を失うというゲームがあった場合、多くの人がやらないようです。
しかし、じゃんけんで勝ったら2.5万円貰えるけど、負けたら1万円というゲームだと参加する人は多いようです。
つまり、損をした時人は、現実より2.5倍損をしたように感じるようです。
リスクを先に決めておく
最近流行りのインデックス投資など、米株のS&P500をした方がいいという本やYouTubeを見ます。
確かに、米株などは10年間の平均利回り7%と高い水準を出しています。
しかし、知っておかないといけないことがあります。
それは、過去47年間で年利7%±2%(5-9%)の間に収まったのはわずか3回しかないです。
他の年は7%より離れた年利を出しています。
そのことを知らないとすぐに下がってしまうと辞めてしまいます。
投資で大事なのは、どこまでリスクを背を得るかです。
損失をした時、感情的に考えるのではなく、どれくらいまで下がっても大丈夫なのかあらかじめ決めておくことです。
そうすることで、暴落にあった時も慌てずに対処ができます。
投資をしているとどうしても勝つことに目が向いてしまいます。
でも、大事なのは負けないこと。
どこまで自分がリスクを背を得るのかしっかり知っていることが大事です。
そうすれば、金融危機などで急に暴落してもここまでは下がるのはよくあることと落ち着けるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか??
投資について少しは考え方が変わったでしょうか。
まだ、本書に書かれていたことの1部でしたが大事なところはわかっていただけたのではないでしょうか。
大事なのは、何をやるか前の前段階が大事です。
投資を始めるといい結果だけを考えたり、悪い結果を受け入れるのが難しいことが多くあります。
ですが、しっかり結果を受け入れて行動をすることが大事です。
これから、投資をする人には本当に基礎から学べるのでおすすめの本です。
本書でもインデックス投資はお勧めされていましたがぜひ、自分で考えてどの投資がいいのか、何が向いているのか探してみてください。
人生100年時代と長い道のりですから、投資も人生も楽しみながらしていきましょう。